ドライオーガズム概要

はじめに

ドライオーガズムに達した男性は、射精を伴わずして全身をガクガクと震わせながら大声を出したり、別人のような奇声をあげてオーガズムを迎えます。
この快感は思わず、声を上げずにはいられないほどの性的興奮の絶頂に達していることが推測できるかと思います。

ドライオーガズムの概要を語る前に、オーガズム(オルガズム、オルガスムス)について分類する必要があります。
オーガズムは性的興奮の絶頂を示し、女性の場合には通常、膣や下肢の痙攣を伴います。
強烈なオーガズムの場合には咆哮しながらの全身の硬直や痙攣が起きることがあります。

男性の場合には射精を伴うことが一般的です。
この場合、射精を伴う(ウエット)オーガズムです。
しかしながら、ここから語られるのは射精を伴わないオーガズムのことを示します。
これをドライ・オーガズムと言います。

女性は射精をしないので、この定義に照らし合わせると常にドライオーガズムになります。
しかしながら、女性のオーガズムを示す言葉としてはドライオーガズムとは呼んでおりません。
ここからはドライオーガズムとは男性の、射精を伴わないオーガズムのことになります。

ドライオーガズムのことを略して「ドライ」と呼ぶこともあります。
その手段として、最も有名なのは前立腺刺激によるものです。
それ以外にも会陰部刺激や全く局部に触れずに呼吸法と骨盤底筋の締め付けだけでもドライオーガズムに至ることができます。

ドライオーガズムは射精をしません。
よって、女性のように何度も繰り返しオーガズムに達することができることからマルチプル・オーガズムとも呼ばれています。
快感の強さも射精オーガズムの数十倍以上強いといわれております。
実際、ドライオーガズムを体験した人でなければこの差異はわかりませんが、皆さんドライオーガズムのほうが数段性的興奮度が高いといいます。
その結果、オーガズムに達したときには大声で咆哮しながら全身を痙攣、硬直させて絶頂に達することは珍しいことではありません。

ドライオーガズムに達したとき、射精オーガズムのようにはっきりと分かる印がありません。
厳密にこれがドライオーガズムであると定義するのは難しいものです。
そこで、初心者の方が全身の硬直、痙攣が少なくとも二三秒は続き、思わず声が出てしまうような快感を感じた場合にはドライオーガズムと至っていると判断しています。
これは振り子のように触れ幅が個人差があり、やっと動き始めた初期段階であるともいえます。
ドライオーガズムでは射精という「終わり」が無いので、性的興奮を何度も絶頂を繰り返すことができます。

ドライオーガズムは射精のように一瞬の現象ではありません。
継続して体感するため、「ドライの状態」または「ドライに入った」など表現されることがあります。